2008.01.04
生命保険の基礎知識(6)保険の分類 I
皆さん、あけましておめでとうございます。どなたも、配達された年賀状のチェックを三が日の間に終えられていることでしょう。書初めの後一気に返信をしたためられ、既に投函済みといった筆まめな方もいらっしゃるでしょうね。
ところで年賀状の定番のご挨拶、「あけましておめでとうございます」ですが、なにがめでたいのでしょうか。一説には、この新年の挨拶は、挨拶し合う同士がお互い生きて年明けを迎えることができたことを言祝(ことほ)ぐものだとあります。保険の基礎知識を学ぶのも、互いに助け合って生きる手段の一つである保険を、よりよく活用するためです。本年もよろしくおつきあいください。
さて、今回からは生命保険の種類についてのお話です。分類の仕方はいくつもありますが、基本的なものをご紹介していきます。
【表7】生命保険の分類(1)
個人保険 | 個人が各々生命保険会社と契約する保険 |
---|---|
団体保険 | 企業等の法人が(福利厚生の一環として)その従業員等を加入させる保険 |
次回は個人保険の分類のお話です。保険の要素(保険料、保険金、契約期間等々)のうち、どれに焦点を当てるかによって分類は変わってきます。みなさんが加入していらっしゃる保険はどう分類されるのでしょうか。
ところで、掲載をお約束した終価係数表を下に掲載します。終価係数表は下記の複利計算を延々と続けた結果を表にまとめたものです。使い方は簡単です。たとえば、1万円を年利1%1年間の定期預金に預けたとしたら、1万円に一番左上の枠にある数字をかけた金額(1万100円)が1年後の預金額です。(税金は考慮しません)同様に、5%で30年間運用すれば、一番右下の枠にある数字をかけた金額(4万3,219円)になるわけです。今年の干支のネズミと同じく、増殖が早いのが複利効果です。
終価係数表
運用利率1% | 運用利率2% | 運用利率3% | 運用利率4% | 運用利率5% | |
---|---|---|---|---|---|
期間 1年 | 1.0100 | 1.0200 | 1.0300 | 1.0400 | 1.0500 |
期間 2年 | 1.0201 | 1.0404 | 1.0609 | 1.0816 | 1.1025 |
期間 3年 | 1.0303 | 1.0612 | 1.0927 | 1.1249 | 1.1576 |
期間 4年 | 1.0406 | 1.0824 | 1.1255 | 1.1699 | 1.2155 |
期間 5年 | 1.0510 | 1.1041 | 1.1593 | 1.2167 | 1.2763 |
期間 6年 | 1.0615 | 1.1262 | 1.1941 | 1.2653 | 1.3401 |
期間 7年 | 1.0721 | 1.1487 | 1.2299 | 1.3159 | 1.4071 |
期間 8年 | 1.0829 | 1.1717 | 1.2668 | 1.3686 | 1.4775 |
期間 9年 | 1.0937 | 1.1951 | 1.3048 | 1.4233 | 1.5513 |
期間 10年 | 1.1046 | 1.2190 | 1.3439 | 1.4802 | 1.6289 |
期間 11年 | 1.1157 | 1.2434 | 1.3842 | 1.5395 | 1.7103 |
期間 12年 | 1.1268 | 1.2682 | 1.4256 | 1.6010 | 1.7959 |
期間 13年 | 1.1381 | 1.2936 | 1.4685 | 1.6651 | 1.8856 |
期間 14年 | 1.1495 | 1.3195 | 1.5126 | 1.7317 | 1.9799 |
期間 15年 | 1.1610 | 1.3459 | 1.5580 | 1.8009 | 2.0789 |
期間 20年 | 1.2202 | 1.4859 | 1.8061 | 2.1911 | 2.6533 |
期間 25年 | 1.2824 | 1.6406 | 2.0938 | 2.6658 | 3.3864 |
期間 30年 | 1.3478 | 1.8114 | 2.4273 | 3.2434 | 4.3219 |
余談ですが、新年と言えば、ネコを擬人化した(もしくは人を擬ネコ化した)昔のマンガの1シーンに、大晦日の深夜に新旧の巨大な年神さま(もちろんネコ耳です)がぬっと現れて交代していくものがありました。その大きさの表現に奇妙な迫力がありました。
巨大なものがやってくる系の物語というと、作者は川又千秋だったと思いますが、巨大な人型のなにものかが(現地の人は神と呼んでいる)50年くらいの長周期で土地を横切っていくという哀切な短編や、諸星大二郎の『カオカオ様が通る』を思い出します。
大きさは分かりませんが、東北には早春に山から山の神が下りて来て田の神となり、秋にまた山に帰って山の神となるという伝承があります。我々がMortal(死すべきもの)としての存在だからでしょうか、循環するということに惹きつけられるものを感じるのは日本人だけではないようで、『リングワールド』はアメリカ人の小説です。しかもネコ型宇宙人が登場します。筆者は『リングワールド』の腕力系のネコ型宇宙人よりは、すっとんきょうなテディベア型の宇宙人が主役の『地球人のお荷物』がお気に入りです。ネコもクマも干支とは関係ないのが、1月4日掲載としては残念ですが。